第3期 第1回 放牧酪農家にとってのアニマルウェルフェア
講師:吉川 友二 ありがとう牧場 代表 ・農業とは唯一、無から富を生みだす産業。農業で一番大事なことは、自然の力を最大限に引き出すことである。放牧酪農は奇跡の農法であり、草しか育たない自然の厳しい地域で、人間が豊かに生きることができた。牛を野山に放すと、(牛が)大地を踏み、植物を食べ、糞尿を散布することで草地という生態系を創りだす。放牧をしていると、草地更新(土を起こし、牧草の種を蒔き直すこと)が必要ない。 ・アニマルウェルフェアは、学問的な数字でなくても、人が動物の身になって感じて、判断することができる。日本の乳牛の平均生産寿命(産次数)は2.5産と低い。牛の寿命は動物福祉の指標になりうる。北海道東部の標茶町の平均産次数は2.8。同じ町でも放牧酪農家の平均は3.6産だった。放牧をすれば、酪農家は30頭の搾乳牛で豊かに暮らしていける。 [...]
